渋谷すばる脱退を咀嚼する

4月15日

この日の朝、公式からメールが届いた。

怖かったなあ

何言われるんだろう、何の発表だろうってドキドキして

でもこの時はまだ少し期待してた

会見が始まったらいつも通りのメンバーがそこにいて、ケラケラ笑いながら「映画しまーす!」「ドラマしまーす!」「海外公演しまーす!」って嬉しそうに話してくれる未来を、想像してた。

それをみて「なんだそんなことか~!」って、笑いたかった。

ううん、笑えると信じてたよ。

あの時の私は、まだ何も知らなかったから。


11時になっていそいでタップしたURLは、サーバーがダウンしていてどこにも繋がらなかった。だから私はすぐTwitterを開いた。そしてすぐ目に飛び込んできたのは、

【悲報】すばるくん脱退!!!!!

意味がわからなかったよ。なんで?どうして?嫌だ無理だって、寂しさ怒り悲しみどれなのかもわからないどろっどろの感情が押し寄せてきて、うまく息ができなかった。

脳が理解するのを拒否するように痛んで、涙が止まらなかった。

本当に自分やばいやつだなって思ったよ。

正直、ここまでだとは思わなかった。

多分、自担の脱退を経験していない自分だったら、「いや脱退っていっても1人減るだけでしょ?7-1でしょ?辛いけど、そんなに大きく変わらなくない?」って思っていたと思う。

でもこの数日間色々考えてみて分かったんだ。

私にとってすばるくんが脱退するってことは、7-1なんかじゃなかった。

それを自分の言葉にして自分で受け入れるために、このブログを使わせてもらおうと思います。




私は、関ジャニ∞が好きだ。

関ジャニ∞の、辛いことも楽しいことも一緒に乗り越えてきた、家族のような穏やかな雰囲気が好きだ。

すばるくんの一言に誰よりも顔をくしゃくしゃにして笑う、村上くんが好きだ。

すばるくんに「もっとうまいことやりゃいいのに…」っていう優しいお母さんみたいな、横山くんが好きだ。

全国放送でどストレートに愛を表現してすばるくんに引かれる丸ちゃんが好きだ。

すばるくんにいちごを取られたと泣く、かわいい安田くんが好きだ。

いきなりドッチですばるくんばっかり狙ってイタズラっ子みたいに笑う、錦戸くんが好きだ。

ふぁぼられですばるくんと一緒にケラケラ笑う、楽しそうな大倉くんが好きだ。

すばるくんのするひとつひとつのくだらない行動に、何度も何度もゲラゲラ笑う関ジャニ∞が、本当に本当に大好きだ。


「すばるくんが関ジャニ∞から脱退する」


この事実は、関ジャニ∞渋谷すばると一緒にいる時だけに出る関ジャニ∞メンバーのあの家族のような雰囲気も、楽しそうな笑顔も涙も優しさも、全部全部見られなくなってしまうってことなんだ。


もう、「初老や!」って笑って崩れ落ちる大倉くんは見られない?「年々おもろくなってくな」って目に涙をためて笑う村上くんは?MC中真顔でボケたすばるくんをみて幸せそうに笑うメンバーを、私はもう二度と見ることができないの?


そんなの辛いよ。


ひどいよ。やっぱりすばるくんは自分勝手だ。バラエティでも、ライブでも、いつも楽しそうに笑ってたじゃん。楽しいことしかなかったって、そう言ってたじゃん。それなら一生、それでいいじゃん。これからも、ぬくぬく守られた場所で優しい仲間とそれなりに好きなことやっていけば、それでいいじゃん。

わかってる、こんなのファンのわがままだって

すばるくんにはすばるくんの人生があってちゃんと踏ん切りをつけて自分を追い込んで新しい夢に向かっていったすばるくんの決断は、行動は、なんにも間違っていないんだって。

それでも、分かってても辛いんだよ。

だって、ファンの気持ちは?

メンバーの気持ちは?

誰も悪くないって理屈に跳ね返されて行き場を失ったこの気持ちは、どこへやったらいいの?

すばるくんに気持ちよく歌ってもらうためにハモりを研究した安田くんの気持ちも


苦手な歌も練習して、関ジャニ∞に音楽の武器を増やすためにトランペットを猛練習した、横山くんの気持ちも


すばるくんっていう才能の塊の隣で、俺にはなんにもないって劣等感と戦いながら、やったこともないピアノに挑戦して、すばるくんが音楽に集中できるように喋りの練習をした、村上くんの気持ちも


すばるくんがそう決めたなら仕方ないねで片付けられるような、そんな簡単で単純なものじゃないでしょう?



関ジャニ∞ってグループで、すばるくんに歌わせるために作られたグループで、すばるくんに歌わせるために各々たくさんたくさん、努力してきたはずなのに。

そうして少しずつ、音楽を好きになりはじめてたはずなのに。

その好きになり始めた音楽にすばるくんを連れ去られて、守ってきたはずのものが壊された6人はこれからも、音楽にむきあっていける?関ジャニ∞の音楽を、好きでいられる?



ずっとずっと大好きだった関ジャニ∞が形を変えてしまうことが、そのきっかけを作ったのが、私が大好きな「今の関ジャニ∞」を作りあげて、誰よりも「今の関ジャニ∞」を愛している、私の大好きな人であるこの事実が、辛くて、寂しくて、悲しくて、悔しい。



でもどんなに辛くても、苦しくても、悔しくても、どうしても嫌いになんてなれなくて。

いっそ好きにならなければよかったって思っても、関ジャニ∞を、渋谷すばるを好きにならならずに送る楽しい人生なんて、全然想像できなくて。


こんなに文句ばっかりたれてるくせに、渋谷すばるのファンであることを、まだ誇りに思っている自分がいるんだよ



関ジャニ∞を抜けることを選んだすばるくんに対する、怒りなのか寂しさなのか悲しみなのかわからないこのドロドロした気持ちと


きっと沢山沢山悩んでいっぱいいっぱい苦しんで、それでも中途半端にせず大変な道をいくことを決めたすばるくんを、誇りに思う気持ちと


これからの6人の関ジャニ∞を応援したいと思う気持ちと


6人になってしまったらそれは、横山裕村上信五丸山隆平錦戸亮安田章大大倉忠義の集まりであって関ジャニ∞ではないから応援できないと思ってしまうこの気持ちと。


このぐっちゃぐちゃの気持ちをどうにか整理したいと思ったけれど、きっと、そんなに簡単に片付けることなんてできないから。


時間が解決してくれるのか、これからも一生解決されないまま私の心に残り続けるのか、それは今の私にはわからないけれど


このぐっちゃぐちゃした気持ちは一旦、並列に並べたままおいておくことにするよ




すばるくん。

あなたは今、何を思っていますか?


アイドルになったこと、誇りに思ってくれているのでしょうか。


関ジャニ∞で過ごした日々を、奏でた音楽を、宝物だと思ってくれているのでしょうか。


 

「楽しいことしかなかった」そう言ってくれたあなたの言葉に嘘はなかったと、そう思ってもいいのでしょうか。



あの大きな口を開けて笑う楽しそうな笑顔も、「みんな大好きやもん…」と困り顔で言った言葉も、私にもう少し生きてみようと思わせてくれたあなたの歌声も、すべて本物だったと

そう思ってもいいのでしょうか?



なーんて聞いても、その答えを聞けることは、一生ないんだろうけれど。




すばるくん


今まで、沢山の笑顔を届けてくれて、ありがとうございました


私には理解できないくらいのたくさんの感情に押しつぶされそうになりながら、小さな背中に私には想像もできないくらいたくさんのものを背負いながら、ステージに立っていてくれたこと、テレビで笑ってくれていたこと、ライブで涙を流してくれていたこと


私に、もっと生きようと思わせてくれたこと。


本当に本当に、ありがとうございました。



音楽を愛して、音楽に愛されて


メンバーを愛して、メンバーに愛された


優しくて不器用なあなたの生き方は、きっとこれからもたくさんの人の心を、救っていくと思います。




関ジャニ∞


高槻の少年と摂津富田の少年と此花の少年と京都の少年と尼崎の少年と門真の少年と東大阪の少年だった彼らが、20年近く同じ場所で一緒に戦ってきたからこそできた1つの強い強い絆。


同じ昔話で何十回も笑える、大切な大切な幼馴染。


関ジャニ∞という箱が無くなっても、これからもずっとずっとこの関係が、続いてくれますように。


どうかこれからのすばるくんの人生が、6人の関ジャニ∞の人生が、7人の関ジャニ∞で描いていた1つの未来よりずっとずっと幸せでありますように。



どうかこれからの6人が、すばるくんが後悔しないくらいに、大きくなってくれますように。



どうか私達ファンが、5年後10年後それ以上経って死ぬ直前になっても、あの時関ジャニ∞を好きになっていてよかったと、思えていますように。



関ジャニ∞が描く未来が、形は変わってしまっても、7色であり続けてくれますように。



私には、それを願うことしかできません。




ずっとずっと、大好きです。


関ジャニ∞を、渋谷すばる

好きになれて、本当によかった。


ありがとう。