推しの生存が確認できた日
2月28日木曜日
何気なく見ていたTwitterに突如現れた、「渋谷すばるです」の文字。
脳みそがバグっていた私は
「あ~、すばるくん、なんか報告かな?」
そんな能天気な気持ちで、サイトを開いた。
そこに映っていたのは、ずっとずっと見たかった、でももうしばらく見られないと思ってた、大大大大大っ好きなすばるくんの笑顔。
それを見た瞬間、涙があふれて止まらなかった。場所は大阪駅ホーム、周りにはたくさんの人。隣を通る人達はみんな私の方をちらちらとみていたし、多分相当目立っていたんだろうけど、その時の私はそんなこたあどうだってよかった。
だって、もうしばらく見られないと思っていた人の笑顔をみることができたんだから
「愛してます。」その5文字を、またもらうことができたんだから
あの時の私に、泣くなという方が無理な話で。
むしろ、泣いて叫んで駅構内走り回らなかっただけでも、ほめてほしいくらいで。
4月に脱退を発表してから、もうすぐ1年。
桜が散って夏が来て、秋が終わって雪が降り、また、桜のつぼみが顔を出し始めた。
いきなり私事だけど、昨日1年続けてきたラジオが終わった。
教授と二人でやってた、毎週2時間半の音楽番組。
4月から初めて、昨日まで 本当にめちゃくちゃしんどかった。
元々人と話すのが得意じゃないから、録音の前は死ぬほど憂鬱になるし、終わった後は自己嫌悪で死にたくなった。何度も何度も、「ラジオ局、なんか謎の事件で飛んでなくなったりしないかな」とか馬鹿なこと考えて そんな自分にまた、嫌気がさして。
すっごくすっごくしんどかったけれど、それでも頑張り続けられたのはやっぱり「すばるくんもきっと頑張ってる」
そう思えたからで。
姿が見えても、見えなくても、やっぱりすばる君は私のアイドルで
グラグラな私の人生の支柱になってくれた。
「就活準備のために」ラジオをやめることになって
迎えた最終回。
テーマは、「春歌」だった。
最終回は普段とは形式を変えて、教授と私、それぞれのオススメ春ソングを10曲ずつ紹介する進行スタイル。
その時私が最後の曲として選んだのが、
関ジャニ∞の、「次の春です。」だった。
過去、現在、未来 迷ったみたい
僕は今どこにいるんだろう?
君は君らしくいつも笑ってください
もう僕たちは 次の春です。
次の春です。
そんな歌詞に涙ぐんだ次の日
大好きな人は、変わらず「らしい」笑顔で笑ってた。
気温だの桜前線だの、そんなものは関係ねえ
2月28日木曜日、この日は間違いなく、私にとって
「次の春」だ。そう思った。
私も、ちゃんと前に進まなきゃな。
新しい春は、どんな色を見せてくれるんだろう。どんな匂いがするんだろう。
毎日せわしなく形を変える世界で
私は戻ることのない世界ばかりを追いかけてしまうけれど
それじゃだめなんだって、ちゃんとわかってるから。
新しい春には、新しい桜が咲く
新しい春には、新しい風が吹く。
新しい風を、新しい桜を、愛せる私でありたい。
変わり続けるこの世界を、愛し続けられる私でいたい。
だから、すばる君も、関ジャニ∞も、新しい春夏秋冬を過ごして
少しずつ形を変えて
私が2018年4月に変わらないでと願った時とは全く違う形になってしまっても
それぞれが、それぞれの場所で「らしく」笑えていたならば、
私は次の春も夏も秋も冬も、その次の春も夏も秋も冬も、その次も、
きっとそれぞれを大好きだって思い続ける。
そんな自分のことも、きっと。
桜が散れば夏が来て、秋が終われば雪が降り、雪が溶けたら桜咲く。
世界が私たちにお揃いでくれた裏切らない贈り物、季節に感謝して
私は今日も新しい風に吹かれます。
渋谷すばる脱退を咀嚼する
4月15日
この日の朝、公式からメールが届いた。
怖かったなあ
何言われるんだろう、何の発表だろうってドキドキして
でもこの時はまだ少し期待してた
会見が始まったらいつも通りのメンバーがそこにいて、ケラケラ笑いながら「映画しまーす!」「ドラマしまーす!」「海外公演しまーす!」って嬉しそうに話してくれる未来を、想像してた。
それをみて「なんだそんなことか~!」って、笑いたかった。
ううん、笑えると信じてたよ。
あの時の私は、まだ何も知らなかったから。
11時になっていそいでタップしたURLは、サーバーがダウンしていてどこにも繋がらなかった。だから私はすぐTwitterを開いた。そしてすぐ目に飛び込んできたのは、
【悲報】すばるくん脱退!!!!!
意味がわからなかったよ。なんで?どうして?嫌だ無理だって、寂しさ怒り悲しみどれなのかもわからないどろっどろの感情が押し寄せてきて、うまく息ができなかった。
脳が理解するのを拒否するように痛んで、涙が止まらなかった。
本当に自分やばいやつだなって思ったよ。
正直、ここまでだとは思わなかった。
多分、自担の脱退を経験していない自分だったら、「いや脱退っていっても1人減るだけでしょ?7-1でしょ?辛いけど、そんなに大きく変わらなくない?」って思っていたと思う。
でもこの数日間色々考えてみて分かったんだ。
私にとってすばるくんが脱退するってことは、7-1なんかじゃなかった。
それを自分の言葉にして自分で受け入れるために、このブログを使わせてもらおうと思います。
私は、関ジャニ∞が好きだ。
関ジャニ∞の、辛いことも楽しいことも一緒に乗り越えてきた、家族のような穏やかな雰囲気が好きだ。
すばるくんの一言に誰よりも顔をくしゃくしゃにして笑う、村上くんが好きだ。
すばるくんに「もっとうまいことやりゃいいのに…」っていう優しいお母さんみたいな、横山くんが好きだ。
全国放送でどストレートに愛を表現してすばるくんに引かれる丸ちゃんが好きだ。
すばるくんにいちごを取られたと泣く、かわいい安田くんが好きだ。
いきなりドッチですばるくんばっかり狙ってイタズラっ子みたいに笑う、錦戸くんが好きだ。
ふぁぼられですばるくんと一緒にケラケラ笑う、楽しそうな大倉くんが好きだ。
すばるくんのするひとつひとつのくだらない行動に、何度も何度もゲラゲラ笑う関ジャニ∞が、本当に本当に大好きだ。
「すばるくんが関ジャニ∞から脱退する」
この事実は、関ジャニ∞の渋谷すばると一緒にいる時だけに出る関ジャニ∞メンバーのあの家族のような雰囲気も、楽しそうな笑顔も涙も優しさも、全部全部見られなくなってしまうってことなんだ。
もう、「初老や!」って笑って崩れ落ちる大倉くんは見られない?「年々おもろくなってくな」って目に涙をためて笑う村上くんは?MC中真顔でボケたすばるくんをみて幸せそうに笑うメンバーを、私はもう二度と見ることができないの?
そんなの辛いよ。
ひどいよ。やっぱりすばるくんは自分勝手だ。バラエティでも、ライブでも、いつも楽しそうに笑ってたじゃん。楽しいことしかなかったって、そう言ってたじゃん。それなら一生、それでいいじゃん。これからも、ぬくぬく守られた場所で優しい仲間とそれなりに好きなことやっていけば、それでいいじゃん。
わかってる、こんなのファンのわがままだって
すばるくんにはすばるくんの人生があってちゃんと踏ん切りをつけて自分を追い込んで新しい夢に向かっていったすばるくんの決断は、行動は、なんにも間違っていないんだって。
それでも、分かってても辛いんだよ。
だって、ファンの気持ちは?
メンバーの気持ちは?
誰も悪くないって理屈に跳ね返されて行き場を失ったこの気持ちは、どこへやったらいいの?
すばるくんに気持ちよく歌ってもらうためにハモりを研究した安田くんの気持ちも
苦手な歌も練習して、関ジャニ∞に音楽の武器を増やすためにトランペットを猛練習した、横山くんの気持ちも
すばるくんっていう才能の塊の隣で、俺にはなんにもないって劣等感と戦いながら、やったこともないピアノに挑戦して、すばるくんが音楽に集中できるように喋りの練習をした、村上くんの気持ちも
すばるくんがそう決めたなら仕方ないねで片付けられるような、そんな簡単で単純なものじゃないでしょう?
関ジャニ∞ってグループで、すばるくんに歌わせるために作られたグループで、すばるくんに歌わせるために各々たくさんたくさん、努力してきたはずなのに。
そうして少しずつ、音楽を好きになりはじめてたはずなのに。
その好きになり始めた音楽にすばるくんを連れ去られて、守ってきたはずのものが壊された6人はこれからも、音楽にむきあっていける?関ジャニ∞の音楽を、好きでいられる?
ずっとずっと大好きだった関ジャニ∞が形を変えてしまうことが、そのきっかけを作ったのが、私が大好きな「今の関ジャニ∞」を作りあげて、誰よりも「今の関ジャニ∞」を愛している、私の大好きな人であるこの事実が、辛くて、寂しくて、悲しくて、悔しい。
でもどんなに辛くても、苦しくても、悔しくても、どうしても嫌いになんてなれなくて。
いっそ好きにならなければよかったって思っても、関ジャニ∞を、渋谷すばるを好きにならならずに送る楽しい人生なんて、全然想像できなくて。
こんなに文句ばっかりたれてるくせに、渋谷すばるのファンであることを、まだ誇りに思っている自分がいるんだよ
関ジャニ∞を抜けることを選んだすばるくんに対する、怒りなのか寂しさなのか悲しみなのかわからないこのドロドロした気持ちと
きっと沢山沢山悩んでいっぱいいっぱい苦しんで、それでも中途半端にせず大変な道をいくことを決めたすばるくんを、誇りに思う気持ちと
これからの6人の関ジャニ∞を応援したいと思う気持ちと
6人になってしまったらそれは、横山裕と村上信五と丸山隆平と錦戸亮と安田章大と大倉忠義の集まりであって関ジャニ∞ではないから応援できないと思ってしまうこの気持ちと。
このぐっちゃぐちゃの気持ちをどうにか整理したいと思ったけれど、きっと、そんなに簡単に片付けることなんてできないから。
時間が解決してくれるのか、これからも一生解決されないまま私の心に残り続けるのか、それは今の私にはわからないけれど
このぐっちゃぐちゃした気持ちは一旦、並列に並べたままおいておくことにするよ
すばるくん。
あなたは今、何を思っていますか?
アイドルになったこと、誇りに思ってくれているのでしょうか。
関ジャニ∞で過ごした日々を、奏でた音楽を、宝物だと思ってくれているのでしょうか。
「楽しいことしかなかった」そう言ってくれたあなたの言葉に嘘はなかったと、そう思ってもいいのでしょうか。
あの大きな口を開けて笑う楽しそうな笑顔も、「みんな大好きやもん…」と困り顔で言った言葉も、私にもう少し生きてみようと思わせてくれたあなたの歌声も、すべて本物だったと
そう思ってもいいのでしょうか?
なーんて聞いても、その答えを聞けることは、一生ないんだろうけれど。
すばるくん
今まで、沢山の笑顔を届けてくれて、ありがとうございました
私には理解できないくらいのたくさんの感情に押しつぶされそうになりながら、小さな背中に私には想像もできないくらいたくさんのものを背負いながら、ステージに立っていてくれたこと、テレビで笑ってくれていたこと、ライブで涙を流してくれていたこと
私に、もっと生きようと思わせてくれたこと。
本当に本当に、ありがとうございました。
音楽を愛して、音楽に愛されて
メンバーを愛して、メンバーに愛された
優しくて不器用なあなたの生き方は、きっとこれからもたくさんの人の心を、救っていくと思います。
高槻の少年と摂津富田の少年と此花の少年と京都の少年と尼崎の少年と門真の少年と東大阪の少年だった彼らが、20年近く同じ場所で一緒に戦ってきたからこそできた1つの強い強い絆。
同じ昔話で何十回も笑える、大切な大切な幼馴染。
関ジャニ∞という箱が無くなっても、これからもずっとずっとこの関係が、続いてくれますように。
どうかこれからのすばるくんの人生が、6人の関ジャニ∞の人生が、7人の関ジャニ∞で描いていた1つの未来よりずっとずっと幸せでありますように。
どうかこれからの6人が、すばるくんが後悔しないくらいに、大きくなってくれますように。
どうか私達ファンが、5年後10年後それ以上経って死ぬ直前になっても、あの時関ジャニ∞を好きになっていてよかったと、思えていますように。
関ジャニ∞が描く未来が、形は変わってしまっても、7色であり続けてくれますように。
私には、それを願うことしかできません。
ずっとずっと、大好きです。
好きになれて、本当によかった。
ありがとう。